今シーズン最後のシ合。ー始まりと終わりは同じところに・・・

令和2年12月13日、例年通り浜松イーグルスさんとのオープン戦をもって、今年の都田リバースのすべての対外試合が終了しました。

 

本当にいろいろなことがあった1年間でした。シーズンが始まったばかりの2月、突然舞台はコロナ禍という演出に切り替わり、3か月の時がとまってしまいました。

 

長かった梅雨が明け、40℃を超す猛暑とともに遅れてやってきた野球シーズンは、短かったようで、長い・・というよりも、まるで失われた時間を取り戻すかのように、色々なことを短期間で凝縮した極彩の風のように過ぎ去っていきました。そして、そんな楽しいことも、思い通りにならなかったことも、ただただ慌ただしかった「コロナ禍の野球生活」が終わろうとする時に迎えてくれたのは、「新しい日常の始まり」に私たちをやさしくいざなうような”いつもどおりの”空気でした。

激しく感情を揺さぶられたリバース劇場2020は意外なほどに静かに終わりを告げましたが、その余韻もさめないなかで激動の1年を監督に振り返っていただきました。

 

 

歌藤監督より

今日で6年生の対外試合が全て終了しました。今年は世界を翻弄しているウイルスにリバースも例外なく巻き込まれ、思うように活動が出来ない中、関係者皆様のお力添えのお陰で1年を戦い抜く事が出来ました。ありがとうございました。

 

各チームで少年野球に求める目的というのは色々ありますが、私は勝つ野球よりも、その先でリバースで得た知識・技術を如何に活用出来るかを重要視して指導してきたつもりです。人が何かを始めようとするとき、それは全てが初めてのことです。少年野球というのはそんな子どもたちの集まりで、1から指導するのが楽しくて楽しくて、また、恐ろしい程のスピードで吸収していく子どもたちに驚くばかりでした。幸せなことに息子が野球を始めてくれて、そのおかげで素晴らしい出会いが沢山あり、私自身が少年に戻った気がして毎週リバースに行く事が待ち遠しくなりました。"練習さえすれば上手くなる"と思っていた考えも、ゲームを消化するごとに成長する子どもたちを目の当たりにしていくなかで変わっていきました。

 

ゲームをしても、はじめのうちは勝ったり負けたりの繰り返しでした。それも少年野球。相手がいる事なので必要以上に勝ち負けにこだわる必要はない。と自分に言い聞かせながら戦っていましたが、ブロック大会進出を決めた支部予選:ヤンキース戦でのサヨナラタイムリーが出た時の子どもたちの爆発的な笑顔。ブロック大会本戦での驚異的な粘り。天竜北遠カップ交流大会での負け。それを間近で観て、"活躍させてあげたい”、"ゲームのヒーローにさせてあげたい”と思い、試合で勝つためには今、自分がどういった考えや行動をするべきなのか?また、野球のセオリーなどもっといっぱい伝えたかったのですが、私の能力では時間が少なすぎました… もっと一緒に野球をしていたい!もっともっとみんなの笑顔が観たい!と本当に思わせてくれる素晴らしいチームになってくれました。

この時間がずっと続くのなら良いのですが、人生は出会いと別れの繰り返しです。色々な人から色々なアドバイスを聞き入れ、さまざまな方向から物事を考え、見て、感じて下さい。これは低学年の時から君たちに一番多く伝えてきた事です。たくさんの素晴らしい指導者やパートナーに出会える未来が君たちには待っています!そして素晴らしい人生を送ってください。

 

最後に、野球は楽しいですか?野球を好きになってくれましたか?この質問にハイと答えてくれたなら最高です!苦しい時、上手くいかない時はこの質問を自分に投げかけてみて下さい。必ず困難な事も君たちなら打ち崩せるはずです。

 

卒団までの時間、中学生になるまでの時間、もう少しだけ一緒に野球を楽しみましょう!